久しぶりに仕事関係の本を読んでいる。
平澤章著「オブジェクト指向でなぜつくるのか」
すごい、オブジェクト指向のツボを押さえきっている。
類書にありがちな、本当にこの著者は使ってるのか?
という疑問を抱く余地が全く無い。
極めて深く理解し、かつ抽象論では無く実用していると感じる。
様々な言い回しが、まさに目からうろこだ。
内容の抜粋を書いてみる。
クラスは整理整頓、ポリモーフィズムと継承は 無駄を省くため
もう少し詳細に言うと、
クラスは
・サブルーチンと変数をまとめ
・変数やサブルーチンを隠し、
・たくさんの同時動作実体=インスタンスを作る
仕組みである。
従来のサブルーチンは呼び出される側のコードをまとめる仕組みなのに対し、
ポリモーフィズムは呼び出す側のコードをまとめる仕組み。
即ち、共通メインルーチンを作る仕組みである。
また、継承はクラスの共通部分をまとめる仕組み。
(まとめるとはコード重複を排除すること)
一方で、オブジェクト指向分析は
・クラス=集合
・メッセージパッシング=役割分担
汎用の整理術である。
そもそもモデリングの目的は、
・業務分析:現実世界の様子をそのままとらえる
・要求定義:コンピュータの性質を考慮し、肩代わりさせる仕事の範囲を決める
・設計:制約条件を考慮してソフト構造を決める。
こんな本を書ける人間になりたいと痛切に思う。
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