本を読んでいる。河野哲也著「心はからだの外にある」
JJギブスンが唱えた生態学的心理学がベースだそうだ。
「私とは何者か」「自己の本質とは何か」という問いかけそのものが、
間違いだと言っている。自分探しも同様の誤謬だそうだ。
デカルトの「我思うゆえに我あり」のパラダイム。
また間接知覚の考え方。即ち我々は真の外界を知ることはできず。
私の見ている机はあなたの見ている机とは違うという考え方。
僕自身も信じていた。
が、この本では、これらが覆される。
帰結として、心、通常は自分の中にあると思っている
心も外界との関係性の上でのみ成立するものであり、
独立して存在するものではない。
だからこそ、からだの外にある。
自己は、関係性の中に存在する。
実際、自分を変えようとする際に、
心が変われば行動も変わるでは無く、
行動を変えれば心も変わるという一種逆転のアプローチ。
天職は探すものでは無く、行うことだ。とか
役割が人を作る。とか。
石の上にも3年。とか。
人間とは人の間にあるの謂いだ。とか
未だ読み切っていないし、内容の咀嚼もできていないが、
重要なことが書いてあるように感じる。
心がしっかりすれば、云々という考え方を離れ
外界との関係性の中に心があるとわかれば、
間違った問いが解消されるかも知れない。
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