今日、あの人が僕の傍らに座ってくれた。
2度と、こんな幸運な日は来ないと諦めていた。
でも、心の中ではひょっとしたら・・・と諦めきれてなかった。
もしかして、新年を迎え許してもらえたのか?
明日から、また以前と同じように座ってくれるのか?
それとも単に今日は混み具合がぴったりで、止む無くだったのか?
心はちぢに乱れながらも、僕は前を向き、あの人を見つめなかった。
2度と過ちは繰り返さない・・・でも、やっぱり、チラ見は阻止できない。
久しぶりに間近で見る、あの人の横顔。
形の良い耳たぶ、閉じた眼を縁取る睫毛。
心が揺れる。でも耐えた。
あの人を少しでも不快にしてはいけない。
あの人の眠りを妨げてはいけない。
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